2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:10:02.68 ID:UwF03LhUo
「……ッ、はッ……、まっ……、待って!」
酸素を求めて互いの唇が離れた隙に、ぐい、と両手で彼女の肩を押し上げた。
腕の長さぶんだけ二人の唇が遠のく。
「っはぁ、はあ……」
「はっ……はー……」
窓を閉め切った蒸し暑いリビングに、二人の荒い呼吸が響く。
お預けされた犬のような目で見下ろしている彼女の額から鼻先へと滑った汗が、
ぽたり、と私の頬に落ちた。
両手で彼女の肩を掴んだまま深呼吸をしたら、肺の中が汗と唾液の匂いで満たされた気がした。
なんとか息を整えてから、ようやく口を開く。
「……玄関、鍵掛けてないよ」
「……あっ、忘れてた」
慌てちゃった、と舌を出した彼女に、小さく息を吐く。
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