29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:43:23.69 ID:UwF03LhUo
「和ちゃん?」
不安そうな顔をした彼女の頬を、優しく撫でてやる。
「さっき聞いたわよね。あなたと唯、どっちに逢いに来て欲しかったかって」
「……」
頬を撫でていた指を少し上げて、柔らかな栗色の髪に触れる。
「私ね、あなたのことも大好きよ。憂」
「……」
手ぐしを通すように彼女の前髪を撫で、更に手を伸ばす。
「今までほんとうに、ありがとう」
「……!! 和ちゃん、ダメーーーー」
気付いた彼女が上体を起こすよりも早く、
私は指先でつまんだ山吹色のリボンを一気に引いた。
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