31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:46:16.65 ID:UwF03LhUo
じわりと視界が濡れて、こめかみを伝った涙がシーツに落ちる。
私を見下ろす唯の両目がみるみる潤んで、
あふれた涙は頬に触れたままの私のてのひらから腕を伝い落ちて、一筋の跡を作った。
「……はぁ。あーあ、やっぱ来るんじゃなかったかなぁ」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:47:56.78 ID:UwF03LhUo
「キスしといて、大丈夫もなにもないと思うけど」
「あ、えと、それは……つい?」
「つい、で死んだ子にキスされる私って何なの」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:48:43.35 ID:UwF03LhUo
「……そういうとこは死んでも変わらないのね、あんたは」
「今のは地味に刺さったよ、和ちゃん」
「……まあでも、」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:50:42.94 ID:UwF03LhUo
「……いいの?ほんとに?」
「言ったでしょ。あなたが居てくれれば、それでいいの」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:52:17.85 ID:UwF03LhUo
「コホン、……準備はいいですか?」
「いつでもどうぞ」
「うむ、」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:53:59.00 ID:UwF03LhUo
「だけど、ほんとにいいのかな。私が和ちゃんの幸せ奪っちゃって」
私の左手を口元に寄せたまま、唯が呟く。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:55:40.84 ID:UwF03LhUo
唯はちょっと泣きそうな顔をして私の名を呼び、ゆっくりと深くくちづける。
触れ合う唇から次第に熱が広がって、二人の身体が溶け合っていくような錯覚に陥る。
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/08/03(水) 04:23:51.76 ID:+jz+xAD9o
咲じゃないのか
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/03(水) 08:08:20.84 ID:P4+zxxSDO
おつ
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 14:35:49.94 ID:UwF03LhUo
html化依頼を出してきました。
読んで下さった方、ありがとうございました。
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2011/08/03(水) 15:12:40.23 ID:buQQRUb6o
おっつ
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