5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:13:47.35 ID:UwF03LhUo
「あ、自分じゃ見えないだろ。塗ってあげるからあっち向いて」
澪はそう言って、
スクールバッグから取り出したスティックタイプの痒み止めを私の前に掲げてみせた。
「襟、ちょっとめくるよ。……うん?なんかこれ……」
「あぁ、ちょっと掻きすぎたのかも。そんなに赤くなってる?」
「あ、うん、結構赤いよ。虫さされはあんまり掻いちゃだめだぞ?痕が残るから」
「分かってはいるんだけど、つい無意識にポリポリッと、ね」
「ははっ、まあわかるけど」
首筋を撫でるぬるりとした感触に、思わず身震いする。
「あっゴメン、沁みた?」
「ううん、ちょっとくすぐったかっただけ」
ありがとう助かったわ、と口角を上げてみせた私に、
澪は、どういたしましてと微笑みを返した。
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