6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/03(水) 02:14:53.87 ID:UwF03LhUo
予鈴が鳴って、クラスメイト達がおしゃべりしながらそれぞれの席に向かう。
ふと用事を思い出して、澪を呼び止めた。
「軽音部、また書類出し忘れてるわよ」
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2011/08/03(水) 02:15:56.73 ID:UwF03LhUo
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2011/08/03(水) 02:17:04.97 ID:UwF03LhUo
「……もう。全然反省してないでしょ」
反省してるよ〜?と応えた彼女の頬を軽くつねってから、栗色の髪に触れる。
指をゆるゆると滑らせて後ろ髪を束ねる山吹色のリボンをつまんだら、
駄目だよ和ちゃん、と彼女は笑顔のまま私の手首を掴んだ。
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2011/08/03(水) 02:18:36.20 ID:UwF03LhUo
私の呼吸に合わせて上下する彼女の頭をやんわりと撫でる。
彼女は少し身じろぎして首を捻ると、右耳と頬を私の胸に押し当てた。
「……ねえ、和ちゃん」
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2011/08/03(水) 02:19:33.98 ID:UwF03LhUo
「ねえ。フツーの幸せって、たとえば?」
「え……。みんなとおんなじように、フツーに色々できること、かな」
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2011/08/03(水) 02:21:21.97 ID:UwF03LhUo
「……私はね、」
「んー?」
「私は、誰かを基準にしないと計れない幸せなんて別に欲しくないわ」
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2011/08/03(水) 02:22:13.92 ID:UwF03LhUo
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2011/08/03(水) 02:23:39.71 ID:UwF03LhUo
「……ギター失敗して、梓ちゃんを困らせたりしてない?」
『おや真鍋さん、妬いていらっしゃるので?』
「用事がないなら切るわよ」
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2011/08/03(水) 02:24:25.05 ID:UwF03LhUo
『……ごめんね?』
「別に、謝らなくてもいいわよ」
『……うん』
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2011/08/03(水) 02:25:12.59 ID:UwF03LhUo
「……そうね。でもその前に、唯」
『うん?』
「そんなに遊んでて、宿題、夏休み中に終わるの?」
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2011/08/03(水) 02:27:06.43 ID:UwF03LhUo
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