過去ログ - インデックス「……おめでとう。とうま、みこと」
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5: ◆jVYAigOtyU[saga]
2011/08/15(月) 22:08:47.43 ID:vCfH7hl3o


正直慣れた。

インデックスの本音を言葉にするならばそう表現するのが的確だろう。
たとえ今もずっとこの身を焦がす恋心に気がついてもらえなくとも、
インデックスは上条当麻とこうして一緒にいることができる。

それが幸せなのだ。

もしかしたらそれは事実としての勝利者たるインデックスの余裕の現れなのかもしれない。
だが少なくとも少女は彼とのこういうやり取りが嫌いではなかった。

「……噛み付かないのか?」

「け、敬謙な修道女は子羊に噛み付くなんてはしたないこと、そう簡単にしないかも!」

ぷい、とそっぽを向いたインデックスの顔は赤い。

「あれだけさんざん噛み付いておいて、今更はしたないとか言われてもな」

「……とうまはもしかして噛み付かれたいのかな?」

「め、滅相もございません!」

この日常がどうしようもなく幸福なのだ。


学園都市は今、どうしようもなく平和である。
夏に始まり夏に終わった物語から、早いものでもう二ヶ月もの月日が経とうとしていた。

秋も深まったこの季節がインデックスは好きだ。
実る季節は幸せの予感を感じさせ、緑から赤へと変わる世界は寂寥と共に自然の大きさを彼女の前に知らしめた。
それは緑の少ない学園都市であろうとも同様だ。

そして何より飯が美味い。
――いや、そうじゃなくて。
湧き出す煩悩を振り払って脱線しそうになる思考を戻す。



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