過去ログ - 一方通行「オマエだって、もォこの家の一員だろォが」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[saga]
2011/08/18(木) 03:41:13.82 ID:aLV867QF0


「……単なる見間違いだろォが」

そうとしか答えようがなかった。それが事実だったのだから。
残り少ないコーヒーをこくりと飲み干すと、黄泉川は続けて問いかけてくる。

「んー、やっぱり見間違いだったんじゃん…?確かに服装も違ったし……で、なんで一人でいるじゃんよ、打ち止めは?」

「昼寝。静かだし丁度イイから気晴らしに散歩して来たンだよ」

「まさか一人にしてないじゃんね? いくらセキュリティが厳しいからって子供を留守番させるのはいけないじゃんよ」

「芳川がいるだろォが。そもそもオマエだってパトロールかなンかの途中だろ」

「っと、いっけねーじゃん!」

本来の仕事について触れてやると、彼女はようやく思い出したように踵を返す。

「私はまだ仕事が残ってるから、帰りは遅くなると思うじゃん!一方通行はとっとと帰るじゃんよー!」

黄泉川はそれだけ言い残して、元来た方向へ去っていった。

街路樹にへばり付いた蝉が、やかましく鳴いている。
自分は空き缶を片手に、右腕に装着した自作の杖をついて立ち上がった。




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