過去ログ - 一方通行「オマエだって、もォこの家の一員だろォが」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[saga]
2011/08/18(木) 03:41:52.36 ID:aLV867QF0

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(俺を見た………ねェ)

杖によって一定のリズムの音を響かせ、下校時間の喧騒に溢れ返る大通りを歩く。
自分でもこの容姿――白い髪、白い肌、赤い瞳の異質さは理解していた。
そんな自分に似た人間など、意図的に似せようとしない限りは見つけることは不可能だろう。

(…意図的、に)

自分の参加していた絶対能力進化実験、そしてその実験の材料とされていたクローン体――妹達が思い浮かぶ。
学園都市第三位のクローン。
そんな彼女達が居たのだから、自分にだって模造品が居てもおかしくはないのではないか。

(――考え過ぎか)

はあ、と溜息を吐く。
有り得ないことはないが、そんなことはまず無いだろうと思った。
第三位でさえ能力の劣化があったのだから、自分の体細胞クローンが造り出されて何かの役に立つとは考え難かった。
わざわざリスクの高い事に手を出す馬鹿もそうそう居ないだろう。


そんな事を考えながらのろのろ歩いていると、後方からまた聞き慣れた――

「どォうっふッ!!?」

「見つけたーってミサカはミサカはあなたの細い腰に思わず飛びついてみるーっ!」

がくんと視界がブレて、重心のバランスを崩す。
容赦なく飛びかかってきたのは、先程まで思案していた妹達の20001号、打ち止めだった。



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