33: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/19(金) 19:15:39.09 ID:Ori7L7Wn0
「その件はなあ、あいつが次の測定でいい線行ってたら取り下げてやるからいいんだよ」
「取り下げる?」
「あいつにはこれが最後のチャンスだと言ってある。次の測定か、暗闇の五月計画の後でもダメだったら追い出すぞってな」
「嫌なら頑張れって事ですか……根性論ですか? 木原さんらしくないです」
「ばぁーか。根性でレベルが上がるか、ばぁーか」
何故二回言った。
新人はむっとしたが、すぐにまた喋り出す。
「じゃあ、どういうつもりなんです?」
「俺のカンじゃ、あいつは次の測定でレベル4の一歩手前くらいの成績出してくるはずだ」
「無茶ですよ。この間測った時は『オマケで3』ってくらいの数値だったそうじゃないですか。頑張ったってレベル3の真ん中あたりでしょう」
「何をどう頑張るってんだバカ。さっきも言ったろ。根性でレベルは上がらねえよ」
「根性じゃないならどうやって上げてくるっていうんです? 測定日までに猛特訓っていうなら結局根性ですよね」
「はーっ、ここまで言って分からないかねえ」
木原は、改めて隣の若い男を眺めた。
本当に誰だっけ、こいつ。
「俺が相手するバカは一人で充分だ。本当にそろそろ消えろ」
「……」
新人はまだ何か言いたそうだったが、これ以上得るものはないと判断したらしい。
軽い会釈と挨拶の言葉を残して、薄暗い廊下を引き返して行った。
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