745: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:41:59.12 ID:dMPKH2EJo
垣根は、小さな丸い未元物質の『玉』を、木原との間の空中に出現させた。
上手く密閉した球体を作る事ができるか?
これは賭けだった。
そして、彼はこの賭けに勝った事になる。
木原はこの球体に気が付いていたが、生み出す事が出来ても彼に向けて飛ばす事は不可能だと踏んで、それを無視した。
ただのボールについてあれこれ考えるよりも、生み出した本人を叩いてしまった方が早い。
その判断は正しかった。
「それ」が起こる前に、垣根を完全叩きつぶす事が出来たなら、の話だが。
「オラオラ、その小っせぇ玉をこっちにぶつけてみろよ! 間違えて壁の中のシスターちゃんに大当たりしちまうかもしれねえけどな!」
垣根の顔面を踏みつけていた足が、彼の肩を蹴り飛ばした。
「……動かす必要は、ねえんだよ……」
もうどこが痛いのかも分からない。
だが、垣根は確信した。
勝利を。
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