793: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:06:19.85 ID:RhjH7vgho
「テメェ、状況はどのくらい把握してんだよ? そもそも何しに来た?」
血まみれで息も切れ切れのくせに迫力だけはありすぎる第一位の質問に、一方通行は少し考えた。
794: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:07:22.62 ID:RhjH7vgho
垣根は、ぐらぐらと揺れる腕を伸ばして、未元物質の不格好な塊を、一方通行の方へ飛ばした。
やっとの事で、という調子だった。
795: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:08:04.10 ID:RhjH7vgho
瞬間、垣根の体中から、大量の未元物質が放出された。
まるで台風のように、渦を巻いて部屋に広がる。
796: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:09:18.22 ID:RhjH7vgho
空気の流れと、未元物質。
風は未元物質を弾き、未元物質は風を押し留めた。
797: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:10:20.97 ID:RhjH7vgho
突然、ドサッと何かが倒れる音が前方から聞こえた。
見ると、垣根が片膝をついて息を荒げている。
798: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:10:48.71 ID:RhjH7vgho
少女が苦しんでいる。
垣根も苦しんでいる。
799: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:11:32.61 ID:RhjH7vgho
羽が広がった。
純白の、美しい翼。
800: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:12:02.31 ID:RhjH7vgho
胸に羽根を突き立てたまま、木原は動かない。
801: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:12:29.40 ID:RhjH7vgho
一方通行は床を蹴り、反発する力の向きを操作して文字通り一足飛びに木原の元へ駆け寄った。
「木原っ……」
802: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:12:57.31 ID:RhjH7vgho
「――――ッッ!!!」
無事というにはあまりに過多な血液が、白衣をグロテスクなデザインに一新させている。
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