過去ログ - バッツ「アリアハン?……まあ新しい旅ができるからいいか」
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84:我思う故に我あり
2011/08/23(火) 05:02:07.11 ID:sIxuL5Vx0
バッツ「そっか、スラリンのことばれちゃったか、でも町じゃなんだから出かけたら話すな……えっとなんだっけ名前?」

勇者「私は、勇者……」

バッツ「ちがうよ、そんな役職じゃなくて、君のことが知りたいんだ!!それともここには名前を名乗っちゃいけない風習とか宗教でもあるのか?」

勇者「ありませんよ?でも、僕は勇者であれと、小さいころから、剣や魔法の勉強をさせられてきたんです、だ…」

バッツ「そんなんじゃ駄目だ、ふざけてる、君は君だろ?好きで勇者に生まれたわけじゃないだろ!この町でゆっくり暮らしたいんじゃないのか?親がどうとか血がどうとかそんなのはどうでもいいんだ、本当に自分がしたいことを自分の意思でやらないと意味がないんだよ。勇者だから世界を救いに行くんじゃない、自分が、君がそうしたいからそうする、この世界のことは俺はよくわかんないけどさ、そっちのほうが楽しいじゃん」

そう、眼の前の青年は叫んでくれたんだ、少女にとっては、自分を自分として初めて見てくれた人だった、こんな私を、何の取り柄もないのに、生れついただけだ期待されていた勇者を一人の少女として見てくれている。それは今まで経験したことがない感情だった。勇者としてでなく自分として初めて一歩踏み出せたそんな気がした旅立ちの日になった。

勇者「ヒック、僕は……たしは、私は、自由になっていいんですかね?」

バッツ「風はどこでも自由に吹いてゆくんだ、形に沿って流れなくていい、君は君の意志で行動したらいい、もし魔王を倒したくないって言うんだったら、べつに倒さなくていい、代わりに俺が倒してやる」

勇者「でも、魔王は勇者しか倒せないって言われてるんですよ、僕が頑張らないと!」

そう言ってみた、青年、バッツの顔はとっても晴れやかに、そして当たり前のような顔をしていた、そしてっこういったんだ。





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