109:第B話―――レッサー「キス、しましょう」 香焼「・・・・・は?」[saga]
2011/08/27(土) 02:06:07.08 ID:IkV3Q35m0
彼女の唇が近づく最中、止むを得なしと左手を伸ばす。
レッサー「無駄ですよ」グググ・・・
尻尾が左手に伸びる・・・・・・だが。
香焼「それを待ってた」ギュッ!
レッサー「え・・・・・・なっ!!?」ギョッ・・・
掴む。そして・・・・・・全霊を込めて、魔力を流し込む。
レッサー「ふぁっ、にゃあああああああああぁぁあっ!!」ビクンッ!!
彼女の力が弱まる。無防備な彼女の尻尾に魔力を流すのが弱点(※)だと、ランシスから教わっている。
その間に押し退け、逆に地面に組み伏せた。左手は尻尾を握ったまま。右手は彼女の華奢な両手首を押さえ込む。
(※あくまでこのSSでの設定です)
レッサー「ひゃ、ひゃめろおおおおぉっ!! 止めぇふだひゃあああぁぃいっ!!」アウウウゥッ!!
香焼「大人しくするって約束しろ!」
レッサー「ぐ、くぅ・・・・・・ひゃ、ゃだ」ビクッ・・・ビクッ・・・
香焼「じゃあ離さない」グッ・・・
レッサー「きゅっ、い、いやあああああぁっ!! お、おかひふなっひゃうよおおぉっ!!」ビクビクッ!!
何だか此方が悪者の様だが、そんな事はありません。
兎に角彼女から何故こんな馬鹿な真似をしようとしたのか、事の経緯を確かめなければなるまい。
一旦、魔力を緩め、グッタリしているレッサーに質問をする。
香焼「どうしてこんな真似を?」
レッサー「ハァハァ・・・・・・っ」グッ・・・
香焼「教える気は無いと・・・・・・じゃあそれでもいいから、こんな馬鹿な真似は止めろ」ジー・・・
レッサー「ふぅふぅ・・・・・・嫌、です」キュッ・・・
香焼「また魔力流すぞ」ジトー・・・
レッサー「好きにすれば、良いでしょう・・・・・・私は何言われたって・・・・・・実行します、よ」ビクッ・・・
香焼「・・・・・・、」ググッ
レッサー「ひっ!?」ビクンッ・・・
明らかに怯えるレッサー。だが頑固にも屈する事は無いみたいだ。まったく、困ったものだ。
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