133:第B話―――レッサー「キス、しましょう」 香焼「・・・・・は?」 [saga]
2011/08/29(月) 03:19:41.50 ID:N4aP9ccI0
―――とある翌日、PM05:00、英国、ロンドン市内、某所・・・(レッサーside)・・・
皆がガキ扱いする。『子供のくせに背伸びすんな』って……自分はそんなに子供じゃない。
皆が口だけだって言う。『口だけの変態女』って……やればできるんだ。
ただまだ経験が無いだけで、やろうと思えばオリアナの姐御以上に上手くやれる筈だ。
レッサー「『自分を大切にしない奴が』って……ベイロープ(オマエ)が言うなってんです」
リーダーだけ犠牲になって身体を張って、女を捨てて、男に身を許してる。
自分がその役回りを担えれば、少しは彼女を楽にしてやれると思った。
リーダーの言い分は分かる。だけど、納得なんかできない。
レッサー「もう……誰でも良いんです。相手して下さいよ」グズリ・・・
自分の処女など安いモノだ。ただ少しの痛みを我慢して、きっかけを作れれば良い。
高望みなんかしない。誰でも良いのだ。
レッサー「……、」ボー・・・
何故、彼は私を拒んだのだろう。私はそんなに魅力が無いのだろうか。
確かに見た目は子供かもしれないが、彼とは同年代だ。見目で拒絶される訳が無い。
潔癖症か、やはり甘ちゃん故か……ドチラにしろ彼には幻滅した。
レッサー「……にしても、誰も声掛けてくれません」ハァ・・・
先程大英博物館でナンパ待ちをしてみたのだが、まったく声が掛らない。
自分に話しかけてくれたのは暇そうなお婆ちゃんと警備員のおっさんだけ。
自分以外にもナンパ待ちをしている女性はいた。婚期を逃した様なババア、派手な格好の娼婦風情の女……などなど。
男共は、悪臭放つそいつらにナンパしかけるのに、若々しい自分には見向きもしない。
まったく……色々腐ってるのではなかろうか。
レッサー「……ちきしょぅ」ウルウル・・・
そういえば……英雄さんも、私を拒んだっけ。
レッサー「……やれば、できるんだもん」ギュッ・・・
一人、駅のトイレ付近で声が掛るのを待ち続けた。
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