415:第D話―――絹旗「お、お邪魔しましゅ!」 香焼「い、いらっしゃい(・・・噛んだね)」[saga]
2011/09/10(土) 04:47:21.20 ID:VWpkMbpZ0
――絹旗side――
香焼がお風呂に行った。とりあえず、もあいのお菓子を袋から出す。
見た目普通の餌との違いが分からないが、もあいが喜んで喰いついているのを見るにやはり甘味だったのだろう。
絹旗「でも……人のウチの冷蔵庫を勝手に開けるのは、ちょっと忍びないですね」ポリポリ・・・
やはり香焼を待ってから食べよう。彼はどれくらいで上がるのだろうか。
絹旗「…………、」チラッ・・・
風呂場の方を見遣る。
今彼は……さっきまで私が入っていた浴槽に浸かっている。一体どんな事を考えているのだろうか。
絹旗「や、やめましょう。こんな考え」ポッ・・・///
もあい「にゃー」ジー・・・
例の本の所為で思考がおかしい。このままじゃ何れ彼に悟られて変態女だと思われてしまいかねない。
自分は麦野や結標(変態女共)とは違う。プライベートではあくまで『普通の子』なのだ。
絹旗「……さっきの本、私がお風呂に入ってる間に片付けたかな」チラッ・・・
リモコンの下の新聞を捲る……まだ在った。
もしかしたら自分でも此処に置いていた事を忘れているのだろうか。
絹旗「それは無いですね……じゃあ何で……はっ!?」ドキッ・・・
まさか、自分に見せつける為!? 何の為に!?
絹旗「わ、私をその気にさせる為!?」ドキドキ・・・///
まさか彼が……いや、しかし彼も男。疚しい気持ちの一つや二つあってもおかしくはない。
先程、風呂場で払った筈の邪念が再び蘇える。
絹旗「…………、」ゴクッ・・・///
胸が苦しい。喉が渇く。
風呂上がりで、しかもキツめのタンクトップを着ている所為だろうか。そういえば……このタンクトップ薄くないか?
立ち上がり窓ガラスで今の恰好を確認してみる。
絹旗「……ガラスじゃ分かり辛いけど、もしかして」ポッ・・・///
突起が目立ってたりしないだろうか。不安だ……いや、もしやそれを狙って彼がこのタンクトップを渡したのかもしれない。
だとすると、やっぱり、今夜私は『階段』を昇るのか!?
先程から『もしかして』と『やっぱり』の繰り返し。自分が酷い妄想に陥ってるのも理解できず、私は無駄な悩みで混乱していた。
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