17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:47:25.44 ID:7L728IKno
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帰り道、さわちゃんは私を直接家まで送ると言ったけど私はマンションに戻りたいと言った。
服やらCDやら色んなものを買った私たちの両手は塞がっていて、部屋の鍵を空けるのも一苦労だった。
部屋に入り、荷物を下ろして自由になった両手を私は迷うことなくさわちゃんの背中に回した。
今日、街に出てから色んな人を見た。
私の目に映ったそのほとんどが“恋人”っていう人たちだ。
私だってさわちゃんと手を繋いだり、腕を組んだりして歩きたい。
仕方ないってわかってるけど、我慢するのって想像以上に大変なことで。
だから二人きりになった途端、理性の壁が崩れてしまう。
抱き合っているだけじゃ物足りず、背伸びして口付けた。
柔らかくて温かい感触にずっと浸っていたくて目を閉じる。
まだ靴も脱いでいないのに、玄関先で何をしてるんだろう。
これじゃ、昨日の二の舞だ。
だけど、私の理性は本能に勝てない。
「唯ちゃん……、帰らなくていいの……」
うっすらと頬を染めたさわちゃんは私の頬を撫でながら言った。
「暗くなる前にはちゃんと帰る……」
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