11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)
2011/08/28(日) 09:03:03.96 ID:VokUT5SI0
「この時間軸も幸先いいわね。うまくやれればもしかしたら---
いや、油断は禁物ね。
ちょっとうまく行ってるからって胡坐かいてると、前の二の舞になりかねないわ。
気を引き締めていきましょう」
ほむらは一人呟くと、メガネを外し、三つ編みを解いた。
その時、ほむらの視界に、床に落ちた処方箋と薬の入った袋が写った。
初めは自分用のものが落ちてしまったのかと思ったが、袋の中身は見覚えのない薬であった。
「これは私のものではないわね。そうすると、さやかかまどかの?
……そういえば、まどかはこの病院で診察を受けていたと言っていたわね。
ということは、まどかのものね。
…どこか悪いのかしら?」
ほむらは目で処方箋の薬の名前を追った。そこに書かれていたものの一つに---
「……リスペリドン?」
---強力な鎮静作用をもつ薬があった。
リスペリドンは精神全体の高ぶりを抑える作用がある。
統合失調症に、躁病、自閉症において投与されている。
他にも強い不安感や緊張感、睡眠障害、強迫性障害、引きこもりなど
様々な精神症状に対して処方される薬である。
まどかの不可解な行動。
鎮静作用をもつ薬。
これらが何を意味しているのか、ほむらにはさっぱり分からなかった。
「一体、この時間軸では何が起こっているの?
はっ!!まさか、この時間軸のまどかは---」
この時ほむらに、一つの天啓が降りてきた。
「---ヤンデレなのね!!
私はいつでもウェルカムよ!まどかぁぁ!!」
しかしそれは、まったくの的外れであった。
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