過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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211:1[saga]
2011/10/23(日) 12:28:03.42 ID:P8hJTuya0

*


 薄れゆく意識の中、織莉子は思った。
 悔しいなぁ、と。

 結局、私は何も成せなかった。

 もうちょっとだった。
 あと一歩だった。
 手を伸ばせば届きそうなところまできていた。
 それなのに。
 それなのに、間に合わなかった。掴めなかった。届かなかった。

 彼女らが現れたということは、あの子も-----キリカもやられてしまったのだろう。
 私は、あの子を犠牲にしたにもかかわらず、救世を成すことができなかった。
 あの子に会ったら謝らなくては。でも、許してもらえるかしら?



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