415:1[saga]
2012/01/04(水) 13:36:57.58 ID:SjtKh4Fw0
ほむらの名が出た途端、まどかの脳裏に、ほむらと共に過ごした一ヶ月間が浮かび上がってきた。
転校初日の、意味の分からなかった忠告。
魔法少女、そして魔女のこと。
416:1[saga]
2012/01/04(水) 13:37:57.84 ID:SjtKh4Fw0
「……はぁ……はぁ…はぁ、はぁ、はぁはっはっはっはっはっ!!」
「鹿目さん……?」
417:1[saga]
2012/01/04(水) 13:39:00.82 ID:SjtKh4Fw0
杏子は追いかけなかった。
例え追いついても何て声を掛ければいいか、分からなかったからだ。
それよりも目の前の問題をどうにかしなければと、まどかに説明している間も、ずっと思案していた。
418:1[saga]
2012/01/04(水) 13:41:00.60 ID:SjtKh4Fw0
*
数日前のこと。
419:1[saga]
2012/01/04(水) 13:41:57.15 ID:SjtKh4Fw0
----いいや、絶対にダメだ!
鹿目さんを魔女になんかにさせない!
私も魔女になんかならない!
420:1[saga]
2012/01/04(水) 13:43:00.23 ID:SjtKh4Fw0
だが、そうなってくると、もう勉強している時間なんて無い。
今のままでは、入試を通らない可能性が高い。
----こうなったら仕方が無い。
試験中に魔法を使うしかないだろう。
421:1[saga]
2012/01/04(水) 13:43:58.98 ID:SjtKh4Fw0
*
喫茶店を飛び出したまどかは、あても無く街を走っていた。
422:1[saga]
2012/01/04(水) 13:44:56.84 ID:SjtKh4Fw0
----そういえば、私、ほむらちゃんに約束破ったこと、謝ってないや……。
「……ぜぇ……ぜぇ…はぁ、はぁ、はぁはっはっはっはっ!」
423:1[saga]
2012/01/04(水) 13:45:57.98 ID:SjtKh4Fw0
「……あれぇ?」
一人の少女が、頬を掻きながら姿を現した。
その少女は、黒くて鍔の広い帽子を被り、黒いマントを棚引かせ、杖を持っていた。どう見ても魔法少女だ。
424:1[saga]
2012/01/04(水) 13:47:02.30 ID:SjtKh4Fw0
魔法少女は杖の先端をまどかに向ける。
「あんたをブッ殺して、この街をわたしのモンにするためさ!
最近、グリーフシードが手に入りにくくなっちゃったからねぇ!
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