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2011/09/03(土) 16:31:09.67 ID:GwxAzmJI0
まずい。非常にまずい。この状況を脱する考えは未だ浮かばない。
急にキリカが加速し、ほむらの右から回り込んできた。織莉子は逆に左へと回る。
キリカの爪がほむらに襲い掛かる。
爪をほむらは盾で受ける。同時に盾の裏から拳銃を取り出す。だが、---
「遅い!!」
「うッ!」
---手を下から蹴られ、銃を弾かれた。
蹴られた指先の痛みを感じたのは一瞬だけだった。
気がついた時には、キリカの爪がほむらの二の腕に食い込み、切り飛ばされていた。
「あぐぅ!!」
「これで私の右腕の仇はとった、ぞ!」
顎を蹴られた。
仰け反り、上下が反転する視界には、織莉子がまどかに魔法弾を撃つ瞬間が写った。
ああ、この時間軸もダメだったか。またやり直さなくては。
それにしても、まどかにとても怖い思いをさせてしまった。私が弱いばっかりに。
ごめんなさい、まどか。
ほむらはゆっくりと瞼を閉じた。
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