480:1[saga]
2012/01/29(日) 12:00:15.58 ID:6kqct4zw0
言い終わると詢子はまどかに笑みを向ける。
「あたしの考えとしてはこんなところかな。
まあ、まどかの期待してた答えじゃなかったかもしれないけど----」
「ううん、そんなことないよ。
ありがとう、ママ。こんな訳分かんない質問に答えてくれて」
まどかはおやすみなさいと言いながらリビングを後にしようとする。
「寝れそうかい?
もうパッチリ目が覚めちまってるんじゃないか?」
言われてみれば、確かに、このまま布団に入っても寝付けなさそうだった。
詢子はトマトジュースが半分残っているジョッキを持ち、
「こいつを一口だけ飲んでみな。少しは寝付きがよくなんだろ」
まどかの傍まで来て、ジョッキを渡す。
まどかは疑問に思いながらも一口飲む。
「それじゃ、おやすみなさい」
そして二階へ上がり、フラフラとした足取りで自室へ入ると、ベットの上へと倒れた。
朝になり、目覚ましが鳴るまで、気を失ったように眠っていた。
確かに寝付きは良くなった。
朝、疑問に思い聞いてみると、あのジョッキの中身は唯のトマトジュースではなく、ビールとのカクテルだったらしい。
子供に酒を飲ませるなんて! と、朝から詢子はまどかの父親である知久にこってり絞られたのであった。
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