過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
1- 20
492:1[saga]
2012/01/29(日) 12:12:15.37 ID:6kqct4zw0

 マミの放った弾丸は、まどかの髪の毛先を掠め、そのまま壁へ着弾した。

「鹿目さん、お願いだからやめて……私、まだ死にたくないの……」

 マミは哀願するかのように言った。

「……マミさん----」

 まどかは、

「----ごめんなさい」

 と呟くと、矢を撃ち放った。
 矢は魔女を貫き、消滅させる。
 魔女の結界が崩壊し、空間が元の工事現場へと戻る。

「ひ、い、いやああぁぁぁ!!!」

 マミの叫び声が響き渡る。
 顔を両手で覆うも、指の間から涙があふれ出す。そして膝から崩れ落ちた。
 まどかはそんなマミの元に歩み寄ると、そっと傍にグリーフシードを置く。

「……マミさん。これ、使ってください。私が持ってる、最後の一個です。
 これでまだ時間は稼げるはずです。
 諦めないでください。最後まで一緒に足掻きましょうよ……。
 まだ生きてるのに諦めちゃうなんて、こ、こんなの----私の憧れていたマミさんじゃないです!」

 まどかは涙声でそう叫ぶと、逃げるようにその場を後にした。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
601Res/385.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice