過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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502:1[saga]
2012/01/29(日) 12:22:14.51 ID:6kqct4zw0

 まどかの視線の先には、誰もいなかった。

「ほむらちゃん、どこに行っちゃったの……?
 ねえ、どこ?
 私が守ってみせるから。絶対に守るから。危険な目になんか絶対にあわせないから。
 だから、もう隠れる必要なんてないんだよ。
 大丈夫。今度こそ約束、絶対に守るよ。
 どこに居るの? 姿を見せてよ。私の名前を呼んでよ。
 もしかして、私が約束破った事、怒ってるの? それで隠れちゃったの?

 ……ほむらちゃん、本当にごめんなさい。

 私が悪かったから。いくらでも謝るから。だから---
 だから、お願いだから、帰ってきてよ。顔を見せてよ。約束破った私のこと、叱ってよ。
 もう謝ることもできないなんて、そんなの嫌だよ……あんまりだよ……。
 あああ、会いたい。会いたいよぉ。ほむらちゃん。ほむらちゃん。ほむらちゃん。

 ……ほむらちゃん、どこ?」

 まどかの歩みが、止まった。


*


 見晴らしの良い高所工事用クレーンの先端にいるキュゥべえが呟く。

「おめでとうまどか。今、キミはなれたよ。
 この街を----いいや、この宇宙を救った英雄に」



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