536:1[saga]
2012/03/04(日) 15:41:14.30 ID:7s5pwasZ0
「相手が誰か、そしてその内容も覚えてないのに、どうして相手が怒ってるって分かるの?」
「さあ……あたしもまどかから聞いただけだからねぇ。
でも、嘘を言っているようにも見えないし----まどかの話がホントかどうかはともかく、昔、何かあったのは確かだと思うよ」
「昔? 貴女達が出会ったときから、まどかは、その……こんな感じだったの?」
ほむらは横目で、横になっているまどかをチラッと見た。
さやかはそれを見て、ほむらの質問の意味を瞬時に理解した。
「うん。----と言ってもさ、分かったのは流石に会ってすぐって訳じゃなかったけどね。
何時だったか、あたしと次の日遊びに行くって約束をしてさ。
当日はあたし、珍しくちょっと早めに集合場所に着いたんだよ。
そしたら、まどかが既に居てね、でも何か違和感あるなぁと思ってよく見たらさ----前日と同じ格好だったんだよ」
「……それってもしかして……」
「そう。約束して別れた後、そのままの足で集合場所まで行って、一晩中そこで待ってたんだ。
なんでも、『集合時間に遅れないように』だってさ。
そん時かな。まどかが約束に対してもの凄く拘ってるって気づいたのは」
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