過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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559:1[saga]
2012/03/04(日) 16:04:11.55 ID:7s5pwasZ0

 さやかが思い出したように言う。

「そういえばまどか、今日はいいの?」

「……へ? 何が?」

 まどかは、何のことか分からず、さやかに聞き返す。

「いや、いつもだったら『散歩』してる時間じゃん。
 もうとっくに過ぎてるよ。
 あんなに毎日やってたのに、今日はいいのかなって思ってさ」

 まどかは壁に掛けてある時計を見る。
 確かに『散歩』の時間を大分過ぎていた。
 だが、いつもは感じる『歩かなきゃ』という不安感を、今日は感じない。
 それどころか、ここを離れたくないという気持ちでいっぱいだった。

「……んっと……何だか今日はそんな気分じゃないなって。
 それよりもここでお喋りしてるほうが楽しいし、大切なことのような気がするの」

「あら、そうなの?
 せっかく外に出る許可を取ったのに」

「外? ほむらちゃん、外に出ても大丈夫なの?」

「ええ、病院の庭限定なのだけど。
 でも、公園みたいになってて広くて開放感があって、気持ちいいらしいわ」

「わぁ! いいなぁ!
 ねぇ、明日は外でお喋りしようよ!」

「ええ! まどかさえよければ、公園だろうと学校の屋上だろうと、地の果てまでだろうとついていくわ!」

 ほむらの興奮した姿を見たさやかが呟く。

「……なんかほむらってさ、ホントにどこまでもまどかについていきそうだよね」

「ふっ。愚問ね。ついていくに決まってるじゃない」

 ほむらは即答した。
 さやかはため息交じりに言う。



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