102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/09/03(土) 01:02:21.86 ID:mg8F6dwRo
結局のところ、自分は××××ではなく×××に執着しているのかもしれない。
彼よりも優位に立ちたいと考えているのかも知れない。×××は××××に特別な感情を持っていないだろう。
なぜだろう? コンプレックス? なぜ? 彼に劣るところなどなにひとつないはずなのに?
服を着せてからハルノの体を外へと運ぶ。
彼女の表情は、凍てつくような冬空の下に曝されるとよりいっそう冷たさを増したように思えた。
空っぽの瞳を見たくなくて、彼は彼女の瞼を閉じさせた。鬱血し赤黒く染まっていた顔面も、少しずつ白さを取り戻していく。
首の皮膚に赤い色が浮き上がって、爪痕が残っている。誰の爪痕だろう? 思考はまったくもって正常で冷静だと彼は思った。
ガレージからスコップを持ち出して穴を掘った。とにかく土を掘り返す。単純な肉体労働。そこに思考が入り込む隙はない。
扼死。ところで、ハルノはいったい誰に殺されたんだろう?
少し前に死んだ少女のことを思い出した。夜の街で出会った名前も知らない少女。
彼女は結局どうして死んだんだっけ? いや、そもそも死んだんだっけ?
体を動かしながら、彼は少しだけそんなことを考えて、すぐにやめた。
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