117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/09/05(月) 01:06:04.05 ID:wbDVTs5Go
「俺はおまえが大嫌いだ」
吐き捨てるように彼が言うと、隣に座る男が驚いたように顔を上げた。
「いつだって邪魔だった。殺してやりたかった」
それでも、今になってようやく分かったこともある。
×××だって彼と同じだ。
「結局、おまえだって俺とおんなじだよ」
呪いでもかけるみたいに、彼は続けた。
「どうせ逃げられないんだ」
彼は奇妙な充足感に包まれていた。これはなんだろう?
彼はいつからこんなことを続けていたのだろう。でももういい。
辞めてしまえばいいのだ、こんなことは。
彼は立ち上がった。
誰だっておんなじだ。どうせこいつだっていつかは死んでしまう。
どうでもいい。ハルノは死んでしまったし、ムラサキもここにはいない。
誰もいない、と彼は思った。
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