39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/29(月) 11:47:38.55 ID:PjuOVipoo
夕方を過ぎると、仕事が早く終わったらしい姉が帰ってきた。
なんとなく誰かに会いたい気持ちになって、彼がリビングに降りると、姉は冷蔵庫からジュースを取り出していた。
姉は彼の表情を見て、何かを察したのか、不審そうに眉をひそめた。
それに対して何も答えず、彼はリビングのソファに体を投げ込む。
落ち込むのなら、部屋でひとりで落ち込めばいいのに、と自分で考えた。
それでもなんとなく、誰かに傍にいて欲しいような気持ちだったのだ。
翌日も教習所の予約は入っていたが、彼は電話を入れてそれをなくしてもらった。
家族には何も言わずに、鍵を噛ませて部屋の中で過ごす。
なんだかひどく疲れていたけれど、眠ることはできずにベッドから身を起こした。
天気は良かったが、少し肌寒く、室内でも暖房なしに過ごすのはつらい。
彼は何をしようかを迷った。教習所に通っていなかったときは、どうやって暇を潰していたかを思い出せない。
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