4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/28(日) 17:15:11.52 ID:vDKXf2v5o
どうすれば他の道があったのか? 自分はどうしてこんなことをしているのだろう?
いつからおかしくなったのだ? そんな問いを何度も繰り返し、そのたびに言いようのない不安感に悩まされた。
問いの形は変わったけれど、今でもその不安感だけは変わらない。
まるで胃の中に石でも紛れ込んでいるように、その不安感は消えてくれない。
夜になるたびにうねりをあげて自分を責め立てる不安の渦に、彼はいつも怯えていた。
その不安が目を覚ましたときまで続いていれば何かの発展性もあろうものだが、それは朝になるとどこかになくなっているのだ。
翌朝、といってももう昼近い時間だが、彼が次に目を覚ましたときも、それは変わらなかった。
彼はいつものように、家中の者が皆、学校やら仕事やらに出かけてしまってから目を覚ました。
目覚めてからもしばらくは動く気になれず、目を瞑ったまま体をじっと動かさない。
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