66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/31(水) 19:23:21.37 ID:mBLofP+Zo
――緊張? 彼はそれに気付いて違和感を抱いた。なぜ緊張しているのだろう。ムラサキといるからだろうか?
ムラサキといると、どうして自分は緊張するのだろう。
なぜ? 異性と話す機会に恵まれなかったからだろうか。そういえば家族以外の人間と話すのは久しぶりなのだ。
つい最近からまた話す機会が増えてはいるが、かといって人と話すのが突然得意になったりはしない。
そう、彼女といると緊張するのは人と話すのが久しぶりだからであって……他の意味は、断じてない。
そのはずだ。そう思いながらも、彼は何か、奇妙な感情が燻っているのを感じた。
本当にそうだろうか。ハルノと一緒にいたとき、自分は緊張していただろうか。
ひょっとしたら、ムラサキとふたりでいるからこそ緊張しているのではないか。
それは、それはつまり――。
彼の思考がまた空転しかけたとき、肩を叩かれた。
「よう」
突然現れたヤマトは彼の隣にすっと腰掛けた。あまりに自然な動作だったために、彼は最初、自分が話しかけられたことに気付かなかったほどだ。
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