67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/31(水) 19:23:47.94 ID:mBLofP+Zo
ヤマトは彼の隣に座るムラサキに気付き、奇妙な表情になった。意外そうとも取れるし、納得したようにも見える。
一瞬後、ヤマトは表情を崩し、明朗な笑顔でムラサキに話しかけた。
「おまえも来てたのか」
その言い方に、彼は違和感を覚えた。妙な気安さ、あるいは親密さとでも言うべきものが、ヤマトの言葉から受け取れた。
そういえば、ヤマトはムラサキと話をしていた数少ない男子の一人だった。
極端な見方をすれば、彼以外の男子は、ムラサキと事務的なもの以外の会話をしたことがなかったはずだ。
ヤマトはハルノと仲が良かった。その結果、ムラサキとも話をしていた。そういえば彼らは、同じ高校に進んだはずだ。
二人の仲にどのような進展があったのかは知らないが、今の発言をかんがみるに、仲が悪くなったわけではないのだろう。
ムラサキは曖昧に頷いて押し黙った。どことなくそっけないようにも思える。
本当に仲が良いのだろうかと疑いかけて、この二人の「普通」を知らない自分がそれを判断できるわけがないことに気付いた。
ひょっとしたら、いつもこんな感じなのかもしれない。
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