67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/09/14(水) 20:28:04.34 ID:mA+Gemau0
「荷運び、運搬か」
「どこまでだ?」
「危険なブツじゃねえだろうな」
緊張した空気が少しだけ緩む。
討伐者を結集させた割には随分と温厚な任務だと、気持ちが弛緩したのだ。
気持ちの隙を許さない少女にとっても、少々呆気に取られる程に。
紅髪「大丈夫大丈夫、ほんの近場までよ、国内での運搬です…といっても、結構歩くけどね」
少女「…歩く?」
紅髪「…ええ、徒歩でこの仕事はやっていただきます」
少女「どこまで」
紅髪「別れ街まで」
少女「…別れ街…」
しばし沈黙が流れる。別れ街と称される辺境の土地について、それぞれ考えているのだ。
別れ街とはどこなのか考える者5割、そこがどこにあるのか思い出そうとする者4割、なぜあんな所に届けるのかと考え込む者1割といった具合だ。
少女(…確かにギリギリ国内か…だけどそこまでいくには少し長い…)
確か世界最大の山、仙人の山と称される麓にある小さな町であったか。
街道の果てとも言われる、まさに人間の生活圏の外れ、山への別れ際。別れ街である。
少女(…そうね、確かに3日前後ね)
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