過去ログ - ミカサ「いやぁ、エレン……っ、殺してやる、殺してやるわ!」
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◆tt4XjKq/KE
[sage]
2011/08/29(月) 19:52:19.68 ID:5hHITQE30
翌日、リヴァイはミカサを連れて、ウォール・ローゼの司令部に出頭した。
出頭して辞表を提出した。
護衛での不始末の責任をとり、調査兵団を辞めて一生産者として農場に行くというのである。
無論、リヴァイに本気で田舎暮らしをするつもりなどない。
慰留されるのを見越してである。
リヴァイの読み通り、司令部からは即座に待ったがかかった。
憲兵団からは事態を紛糾させる動きも見られたが、ドット・ピクシス司令がねじ伏せた。
一個旅団に相当すると言われるリヴァイ個人の戦闘力を抜きにして今後の対巨人作戦は考えられない。
本来死刑に処されるはずのミカサについてもこのお陰で助命された。
素直に出頭したリヴァイの狙いはここにある。
ただし、このミカサ助命には条件がある。
「このガキが何かしでかした場合、俺がその場で[
ピーーー
]」
臨時兵法会議の席上、ひざまずくミカサを見下ろして、リヴァイは宣言した。
ミカサは平静だった。ただ、顔にいくらか青痣があった。
リヴァイが朝までのうち意図的にこしらえた痣だった。
顔だけでなく服の上から見える位置にはいくらもある。
憲兵団の中年幹部連中はミカサの無表情な顔を見て下卑た笑いを隠さない。
昨日この東洋人の少女に加えられた行為にオサカンデスナと互いに目線をかわし、さらにミカサを視線で嬲る。
ミカサは表情がないようだが、下唇は蒼白で、それをきゅっと噛んで、血が滲んでいた。
「罪を償わすため、最前線で死ぬほどこき使う。おかしなマネをすればまた俺が体に分からせてやる。これで勘弁してほしい」
「君はそれに従うかね、ミカサ・アッカーマン」
議長席のピクシスに問われ、ミカサは抑揚なく答えた。
「……はい」
ミカサを苦しめているのは、屈辱ではなかった。
股がずきずきと滲むように痛む。
好きでもない男、愛するエレンをいたぶった男に征服された。
自分の母親のように男の下卑た欲望に犠牲にされた。
なのに事実は昨日の自分は、我を忘れてこの男の腕の中で乱れていた。
心とは裏腹に体が昨日の感覚を再び求めて疼いていた。
その事態がミカサの理性を苦しめ、ほとんど狂い死にしそうに追い込む。
「リヴァイ兵長は軍の高級幹部、私的副官もありでしょう。ただし全軍に周知させると、色々噂がでてこまりそうですねえ。特に兵長にはもうぺトラがいますし」
リコが三白眼をぎらぎら輝かせて発言する。ほとんど嘲笑といってよい。
駐屯兵団の高級指揮官が殆ど戦死した現在、リコは一気に兵団幹部に出世したといってよい。
そして調査兵団最強のリヴァイの首にこれで鎖をつけられた。
ミカサをカードに面白い展開が色々ありえる。そう考えている。
ミカサは翌日付でリヴァイの副官に任じられた。
調査兵団の兵舎に戻ると、山のような人だかりができていた。
噂はもう広まっており、兵団総出でリヴァイを迎えに出ていたのだ。
リヴァイは馬車の中から見渡して、面白くもなさそうに手袋をはめる。
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