128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/13(火) 18:50:48.95 ID:DxpWShSbo
唯『うっ!い、今は歩きだよー。別にそんなに遠くないし』
梓『歩きですか……なら今すぐそこでバスに乗ってこれますか?』
唯『うーん、この道バス通ってないんだよね』
梓『ならバスでなくてもいいです。タクシー拾って来てください。大至急です!』
唯『えー、タクシーだなんて私今月のお小遣い少ないんだよぉー。それにそんなに急がせてどうするの?』
梓『お金なら私が立替ます!ワケも後で話します!とにかく私を信じてください!』
唯『う、うん……分かった』
――――――
――――
――
それから数分後
唯『あずにゃん、タクシー乗ったよ。もう訳を聞かせてくれてもいいよね?』
梓『そうですね、なら説明しますね。実は――』
ここで私は全てを話した。
私が車に轢かれそうになって、それを唯先輩が庇って死んでしまうことを。
唯『……冗談だよね?私が死んじゃうだなんてさ』
梓『冗談でこんな話するわけありませんよ。8時30分頃に事故は起きるんです』
梓『最初は唯先輩をあの場から遠ざけようと思ったんですが、勘のいい先輩のことだし嘘付いても逆効果になると思ったんです。それに事実を言って帰らせようとしても意地でも来ますよね?』
唯『うん、私なら多分そうするな。あずにゃんに何かあったら大変だもん』
梓『だったら逆に事故の起きる時間より早く来てもらって私と合流すれば誰も巻き込まれないで済むんじゃないかなって……まぁ推測ですけどね』
唯『なるほどねぇー。さっすがあずにゃん、頭いいねぇ』
梓『でも問題は私があの横断歩道に来る前に先輩が私を見つけ出せるかどうかなんです。私が横断歩道に入ってしまったらそこでおしまいですから』
唯『なら特徴教えてよ、あずにゃんのさ。私絶対見つけ出してみせるから!』
梓『分かりました。私は紺の制服で青いバッグを持ってます。ツインテールで背が低いのが私です』
唯『ふむふむ……おっけー!じゃあ駅に着いたらとにかく探してみるよ。ああ、あとね、あずにゃん』
梓『他に何か?』
唯『ありがとね。あずにゃんが私をこんなに心配してくれるなんてさ……私、すっごく嬉しいよ』
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