134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/13(火) 18:55:51.49 ID:DxpWShSbo
唯『横断歩道の向こう側で青い鞄を前に出して中をガサゴソしてる子が見えたの。その子の鞄にQBが付いてた……間違いない!あれはあずにゃんだ!』
梓『先輩!もう30分です!時間がありません!』
唯『もうそんな時間!?あずにゃん、私行くよ!』
梓『で、でも赤信号じゃないですか。危ないです、待ってください!』
頭の中に唯先輩が今何をしているのか鮮明に映像に映し出される。
赤信号なのに、唯先輩は車が来るのも眼中にないかのように1時間前の私の元へ駆け寄るのが見えた。
反対側の信号が赤信号になり、もうすぐ目前の信号が青に切り替わろうとしてるようだ。
それと同時に、私の中では忌まわしい記憶として脳内に焼きついているあの車のボディが遠くから迫っているのが分かった。
1時間前の私がゆっくりと横断歩道に足を踏み出し、唯先輩がそこへ無我夢中で駆け寄る。
その全てが頭の中でスローモーションで展開されているようだった。
まだ電話は切れていない……私は必死に呼びかける。
梓『唯先輩!返事をしてくださいっ!!せんぱあぁぁいっ!!』
つーつーつーつー
時計の針は31分を差していた――
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