6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:10:09.18 ID:iPhPIt55o
そこまで言おうとした時、机に向かっていた保健室の先生が立ち上がって歩き出した。
こんな場所で電話なんかしてるのバレたらまずいと咄嗟に考え、携帯を背後に隠す。
『もしもーし?もしもし、聞こえてるのー?』
その間も電話の相手の声は聞こえ続けている。
しばらくして先生が保健室から出て行くのを見届けた後、電話を再開しようとして背後を見ると、さっきまでそこにあったはずの携帯がなかった。
私は軽い混乱状態になり、辺りを見回す。
その間も相手の人のもしもしコールは頭の中に鳴り響いている。
え?頭の中に鳴り響く?
もしかしてこの通話、頭の中に直接語りかけてきてるんじゃ……
そう推理した私は、手で方耳を塞いでみた。
すると案の定、まるで頭の中にスピーカーでも付いたかのように鮮明に声が聞こえてくる。
梓『何で?何で聞こえるんですか?』
この時私は声に出さず、頭の中に出来た電話に向かって直接語りかけていた。
?『私にも分からないよぉ。ただ部室に壊れた携帯があったから適当に数字を押してみたら君に繋がったんだよ』
梓『どうして!?だって私、今声出してないんですよ?』
?『私もそうだよ。今は頭の中に直接話しかけてるんだ。一応言っとくけど、これいたずら電話じゃないからね』
梓(声の感じだと女の人、それも私とあまり歳が変わらない人なんだろうけど……この人一体何なの!?)
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