115:こーじろう侍[sage saga]
2011/10/17(月) 23:50:28.24 ID:DL6ZNZRC0
唯「和ちゃんごめんね」
唯が、和に済まなそうに一瞥をくれてから、今度は再び澪の方に向き直る。
唯「澪ちゃん……どうしても澪ちゃんに『これ』を渡したくて……」
そう言うと、唯はおずおずと、手に持っていたカチューシャを澪の前に差しだす。恐らくカチューシャ(これ)も持ち主(りつ)と同様、今日明日の内に消失し(きえ)てしまうだろう。だから『それ』がどの様な『意味』を持つかを知った上で、その前に出来るだけ早く澪に渡したかった。
最後の『想いで』を澪に返したかった。
澪「唯。どうして『これ』をお前が持っているんだ?」
唯からカチューシャを受け取ると、続けざまに有無も言わせぬ表情で詰問する。
唯「ごめんね……ひっく…澪ちゃんごめんね……ごめんね…ひっく」
唯は泪を零(こぼ)しながら、ただただ、澪に謝るばかりだった。
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