過去ログ - 和「ジーニアス?」
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142:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/10/31(月) 08:23:21.33 ID:M5quxBE00
 

 紬「どうしたの?そんな顔をして。梓ちゃんが部室に来なくなってから、暫く振りに会えたって言うのに……ちょっと悲しいわ」

 紬は梓に非難めいた事を言い、表情を少し曇らせ再び口を僅かに尖らせる。だが、梓にはそんな紬がただこの状況を面白がっているだけなんじゃないか?としか思えなかった。

 そんな愉しげな気配の様なものが、このお嬢さまから感じる様な気がした。

 梓「ムギ先輩…何時からそこに?」

 梓はそんな紬とは対称的に険しい表情で、辛うじてそれだけ口に出す。

 紬「うーん。ちょっと前からかしら。この辺りをのんびり歩いていたら、梓ちゃんが見えたものだから。それで何時こっちに気付いてくれるかなって、ちょっと待っていたのだけど。梓ちゃん見当違いの所をきょろきょろ見てるだけで、こっちに全然気付いてくれないんだもの……いい加減、待ち切れなくなってこっちから声掛けちゃったの」

 梓「……それは、大変申し訳ないですね」

 梓は紬の顔を睨み付ける様に見詰めながら、悔しさと情けなさで奥歯を強く噛み締め、泣きそうになるのをぐっと堪える。


 





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