185:一年中が田上の季節[saga]
2011/11/27(日) 20:27:23.65 ID:cXRyHnsb0
憂「ありがとう和ちゃん。じゃあ、さっそく支度するね」
和「あっ、ちょっと憂」
憂「なぁに、和ちゃん?」
憂がキッチンに向かおうとするのを、和が、はっと思いだした様に呼び止める。
和「こんな時に料理なんて出来るの?何かとった方がいいんじゃない?」
憂「大丈夫だよ和ちゃん。ちゃんとしたものはちょっと難しいかもしれないけど、簡単なものだったら、すぐに出来るから。それじゃダメ、かな?」
憂はそう言うと、何か咎められたかの様に首を竦め、上目遣いに和を見つめる。
和「そんな事は無いけど……何なら私も手伝うわよ?」
和は内心、この表情(かお)は反則よ。等と思いながらも、心配そうに憂を見やる。
憂「心配してくれてありがと和ちゃん。でも、やっぱり大丈夫。すぐに出来るから待っててね」
憂が和の気遣いに嬉しそうに微笑みながらこたえると、改めてキッチンに向かった。和は今度は流石に止める様な事はしなかった。
和はそんな憂を見守る様に見送った後、携帯を使って自宅に連絡する。電話には彼女の弟が出て事情を説明すると、「えっ?憂さんの家に泊まるの?俺も行ってもいい?」などと、弟の冗談交じりの言葉をさらりと、回避(かわ)し、「じゃあ平(たいら)。お父さんとお母さんと愛によろしく言っておいてね」と、頼んで電話を切る。
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