189:一年中が田上の季節[saga]
2011/11/28(月) 01:59:32.64 ID:LTcGETgD0
和<まだ飲み始めてからさほど時間も経っていないのに……>
そう思いながらも和は再び缶ビールに口を付ける。
和自身は初めての飲酒で、ちびちびと飲んで(やって)いてまだ二缶目だった。それでもちょっとふわふわして来て、<これが酔うって感じなのかしら>などと思う程度だったのだが、平沢姉妹のペースはそれよりもやや早く、もうかなり出来上っている様であった。
和<ふう。まるで幼稚園の頃に戻った様な感じね>
あの頃は、唯も憂も和に抱きついてはそのまま眠って終う事が多かった。身動きが取れずにどけるのも何なので一緒に眠る事にするのだが、殆んどの場合、和が一番早く目覚めてしまうので、結局、姉妹が起きるまで何も出来なくてよく困っていた事を思い出す。
あの頃はこの姉妹の甘えっ子ぶりにちょっと困っていたものだったが、今ではそれがとても懐かしくいい思い出の様に思えた。三人ともただただ無邪気でいられた時間……。
和<ちょっとあの頃に戻りたくなっちゃったじゃない……>
和はまるで母親が愛しい幼子を慈しむ様な目で二人を見つめながら、そんな事を思っていた。
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