196:一年中が田上の季節[saga]
2011/11/28(月) 02:17:07.06 ID:LTcGETgD0
和は唯に飲み終えた湯呑みを手渡しながら、少し意外そうな顔で言う。
唯「えへへ…和ちゃんがたまに飲んでるって聞いて、試しに前にお酒を飲んだ時に飲んだらとっても美味しかったんだ。だから、特にお酒を飲んだ後とかに飲んでるんだよ」
唯は更にニコニコしながらこたえる。和に喜んで貰えたのがとても嬉しい様だった。
唯「ねぇ和ちゃん……」
和「どうしたの唯?神妙な顔をして」
唯「もし…もしも私が…私が消えちゃう事になったら…その時は憂を宜しくね。あの子、和ちゃんをもう一人のお姉ちゃんだと思っているから……へへ私もだけどね。和ちゃんは私の双子のお姉ちゃん……なんて思ったりする事もあるんだ」
唯は努めて明るい表情と口調を造る。だがそれが無理して造っているなんて事は和に判らない筈はなかった。
和「唯。あなたと憂が私を姉だと思ってくれているのはとても嬉しいけど、憂の本当のお姉さんはあなた一人だし、私も憂もあなたに絶対に消えてなんて欲しくは無いと思っているわ。だから、冗談でもそんな事を言うのはやめなさい」
唯のある意味、遺言とも言える言葉に和は少し厳しい口調で窘める様に諭す。
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