23:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:57:55.94 ID:3F2+R/XM0
和「そう。それなら、事前にそれを止める……なんて出来ないわね」
和は自分で言い掛けて苦笑する。一瞬にして千人以上殺傷できる、圧倒的暴力に対して、覚醒しているとはいえ、その力を殆んど使う事が出来ない者と、まだ覚醒すらしていない者が出て来た所で犠牲者が増えるだけなのに。それに誰がスターターで、いつどこで起こるのかすら判る筈も無いのに……。
和「……兎に角、私も覚醒するにしても、そのスターターとやらには絶対になりたくは無いわね」
和は溜息交じりに呟く。
唯「うん、そうだね」
和「あと、もう一つだけ聞きたい事があるのだけど…」
和は、紅茶をもうひと口、口に含み渇き気味の口内を潤して、改めて唯に向き合う。
和「この戦いで命を失った者は、存在そのものが消えるっていうのはどういう事なの?」
和の眼鏡のレンズ越しに覘(のぞ)く瞳が訝しげな光を湛える。表情も今まで以上に厳しいものになる。
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