299:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/18(土) 11:56:11.89 ID:dmY131UL0
そんな絶対的な『強さ』故の孤独と渇望、飢えに苛(さいな)まされていた彼女の前に、遂に現れた≪ベヘモス≫の力を存分に解放できる、本気で遊べる〖武の神姫(あそびあいて)〗の出現に、彼女は激しい悦びと興奮と破壊衝動を抑える事が出来なかった。
紬「嬉しいわ、憂ちゃん。やっと私とまともに遊んでくれる人と逢えて。今まで赤ちゃんと遊んでいた様なものだったから……」
紬はその時の事を思い出し、心底退屈そうな表情になる。
憂「紬さん……」
紬「なぁに?憂ちゃん」
憂の厳しい口調に対して、紬の『ソレ』は、彼女が思っている以上に穏やかでご機嫌なものになっていた。
憂「貴女はすごいお嬢さまだってお姉ちゃんから聞いています。そんな何一つ不自由無く育ったであろう貴女が、幾ら悪魔側のジーニアスとは言え、何故こんな世界を終わらせる戦(てつだ)いを、こんなにも嬉しそうな貌をしてやっているのですか?」
憂は彼女の様な現実の世界に於いてある意味、〖特別な存在〗に在る者が、何故、わざわざ世界の破滅を助長させる様な事を嬉々として行うのかを知っておきたかった。
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