330:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 22:13:18.82 ID:GsEPXkjjo
88
「自分から開けさせられないかな?」
志乃が遠慮がちに口を開いた。
「それなら接触できるけど、どうやって開けさせるの?」
「そうっすねぇ……居留守使ってたりするんですよね」
「それにずっと見かけないって。ひきこもり……?」
「なら、なおさら難しいわね」
三人で同時に深く長くため息をついた。
「あなた達を突入させるわけにもいかないし、鍵もかかってるだろうしね……」
僕なら、相手が誰ならドアを開けるだろう。
「宅配はどうですかね。ピザなんて頼んだかな作戦」
「もう、まじめにやって」
志乃が軽く僕を叩く。
「その発想は間違ってないと思うのよ……」
お義姉さんは前髪をかきあげた。
「……エサ」
志乃が低く呟いた。
少し震えている。
自分で言ったことの意味がわかっているのだろう。
1002Res/521.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。