42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:47:26.09 ID:nbU0t01Go
言い過ぎたと思った。
この人も悲惨な目に遭ったのに――
「そうねえ……」
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2011/09/12(月) 21:48:19.10 ID:nbU0t01Go
―――――自宅―――――
長い道のりだった。
一時間緊張しながらの徒歩はきつい。
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2011/09/12(月) 21:49:26.38 ID:nbU0t01Go
「……もしもし」
「あのさ、俺。今大丈夫?」
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:50:40.47 ID:nbU0t01Go
―――――翌日・事件現場―――――
現場は封鎖されていた。
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:51:53.25 ID:nbU0t01Go
「でも封鎖されてるんだよね……」
「路地か。裏から回れるかも」
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:52:55.06 ID:nbU0t01Go
言い切らないうちに、腕に痛みが走った。
切りつけたような、細い傷。
逃げたいが、足がすくんで動かない。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:55:18.23 ID:nbU0t01Go
そうか。
犯人は、切り足りなくて刺し足りなくて殺し足りなくて、
死んでかまいたちになったのか。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:56:44.07 ID:nbU0t01Go
「はなせ――」
彼女の口が、そう動いたように見えた。
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:57:32.18 ID:nbU0t01Go
「離れろッ!」
壁を殴ったのか――?
違う。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:58:36.80 ID:nbU0t01Go
「ゆるさない」
彼女は止まらない。
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2011/09/12(月) 21:59:26.45 ID:nbU0t01Go
止めるべきか、最後までやらせてやるべきかわからない。
今は彼女が苦しんでいることしかわからない。
「ぜったいにゆるさない」
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