532:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/11/06(日) 16:27:34.13 ID:FZ3Mlmipo
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―――――木曜・放課後・文芸部の部室―――――
神田さんは掃除当番で、僕は志乃と先に部室で作業をしていた。
「上木さん、結局まる一週間休んじゃったね」
「そうだな」
「春海、やっぱり呪い見えてる?」
「うん……そうだな。たまにちらちら見える」
「じゃあ、気のせいじゃないんだ」
志乃が机に突っ伏したので、僕は背中を撫でた。
「んー、だいじょうぶ」
彼女は頭を振って体を起こした。
「あ、ニャーンだ。ニャーンがいる」
志乃が廊下を指さす。
「あ、猫」
そのへんを歩いてそうな、普通のキジトラの猫だった。
「ニャーン。おいでおいでおいでー」
志乃は床にしゃがんで、胸ポケットに挿していたペンを低い位置で振る。
(なんで猫好きって、猫見るとテンションおかしくなるんだろう)
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