過去ログ - 女「人間やめたったwwwww」
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753:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/02/12(日) 23:44:45.59 ID:adFOyhlS0

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「俺の魂は、こいつのと同化してて離すことができないそうです」

「ふざけたことをぬかすな」

気圧されそうになるが、ここで引いちゃだめだ。

「こいつはいい子です。皮肉だけど、あなたの言葉を全ていいものだと信じ込んでしまった」

子猫を地面に下ろしてやる。

「にいちゃん、母上怒ってるにょ」

「お前には怒ってないから大丈夫だよ。いっておいで」

子猫は振り向きながら、母の元へ歩を進める。
女は爪を納めて子猫を抱き上げた。

「ああ……私の赤ちゃん……」

子猫の額に頬を擦りつけ、女は目を閉じた。

「あなたの『七代祟ル』という言葉を、こいつは良い言葉だと信じてしまった」

子猫は女の胸を前足で押している。

「あなたが悪い言葉を使うはずがないと、自分が聞く言葉は良いものだと信頼していたんです」

女は着物の胸元をはだけ、子猫の口元に近付けてやった。
子猫はすごい勢いで吸いついている。

「だから、あのときこいつが守ってくれた」

女は、子猫を満足そうに見ていた。
僕なんか、始めからいなかったようだ。
なんだか切なくなった。



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