20: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:16:28.89 ID:+wTNpPwyo
唯「……ムギちゃん、顔を上げて?」
紬「や、やだ……!」
唯「大丈夫……聞いちゃったからには、ムギちゃんを拒んだりなんて、絶対にしないから」
その言葉に、私は心から救われて。
紬「ほ、本当に……?」
唯「……うん。ムギちゃんの幸せのためなら、何でもするよ。助けになれるならいつでも呼んでって言ったじゃん」
紬「それは……そうだけど…」
唯「…でもね、一つだけ、困ったことがあるんだ」
紬「えっ…?」
なんだろう、と考えるも、思い当たる節なんてあるはずなくて。
でも、それでも私も唯ちゃんのためなら、私を受け入れてくれた唯ちゃんのためなら何でもしようって思えていて。
紬「……何でも言って。私で助けになれるなら、何だってするから」
唯「うん、あのね……? 驚かないで聞いてね?」
紬「う、うん……」
唯「その、ね……私も、ムギちゃんのことが好きなんだ。愛してる」
紬「っ――!!」
その顔と、その言葉は反則だよ、唯ちゃん。
そんなことされたら、私、また――疼いちゃう。
唯「ムギちゃ――ひゃっ!?」
紬「唯ちゃん……愛してる。愛してあげる。んちゅ……」
唯ちゃんをソファに押し倒し、キスをする。
今はまだ部屋に漂うお味噌汁の匂いも、きっともうすぐ唯ちゃんの匂いに埋もれてしまうのだろう。
私の愛する匂いに、私のずっと求めてきた幸せの香りに――
40Res/67.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。