4: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:01:08.11 ID:+wTNpPwyo
――元桜高軽音部5人での飲み会。たったそれだけの事が行われるというだけで、下品で醜悪なこの安い飲み屋という空間は私にとって唯一無二の代えがたき理想郷へと変わる。
彼女達と会っている時だけが私の人生の楽しみ。そう言い切っても過言ではない。
律「でさー、あの時唯がさー」
唯「えー、りっちゃんもだったじゃん!」
澪「そうそう。どっちも悪い」
梓「あはは……」
実際、それはみんなも同じようで。誰もが『今』の話なんてせず、昔話にばかり花を咲かせる。もう何度目かわからないエピソードでも、私達は当時と同じように笑い合う。
誰も今の話をしないから、今どんなことをしているのかは予想がつかない。でも同時に私もあまり探られたいものではないし、私としても皆が生きているだけで御の字だと思っているから構わない。
……ただ、今回は流石に状況が違った。
いつもなら一月に一回は最低でも会っているのに、半年近くも間が空いてしまったから、それに触れないわけにはいかない。
律「――にしても、ま、予想通りムギが一番乗りだったな」
澪「律…その話は……」
紬「いいの、澪ちゃん。みんなごめんね? 集まれなくて」
律「今日集まってくれたんだからそれでいいよ。ま、私らもそろそろ焦らないといけない年齢なんだけど…」
梓「私も23、皆さんは来年には四捨五入すれば30ですからね……」
澪「……あまり、そういう気にはなれないけど」
唯「そう、だね……」
紬「……ごめんね、私のせいだよね…」
澪「いや、そんなことは……」
唯「………」
律「……あー! もう、悪かったよ! そんな暗い雰囲気になるとは思わなかったよ!」
ううん、本当にりっちゃんは悪くないの。私が悪いの。
……変だよね。『結婚』の話題を振られてここまで暗くなる五人の女の集まりっていうのも。
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