過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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598:ほむマミ派 ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/08/13(月) 01:00:56.65 ID:YnyWui8Qo


 いつの間にか、眠ってしまっていたらしい。


 良い匂いが鼻をくすぐる。 よく知っている匂い。 つい最近も、こんな経験をした。

 迷いなく両眼を開くと、予想通り、マミの顔が私のごく近くにあった。

「やっほ」

 そう囁くと、マミはにっこりと笑んで、ゆっくり離れていった。

「ごめん、マミ……、今、何時?」

 寝ぼけた振りを全力で装い、のんびりと、静かに尋ねる。 ごめん、が余計だった、と即後悔。

「……まるで、『眠り姫』のごとく、静かに寝ちゃってたわね、ほむらさんったら」

 いくらかの間が空き、彼女らしからぬ、にやついた顔つきで、マミは私の質問を完全にスルーした。

「ねえ、今何時?」

「ふふ……、セオリーを無視して、自分で目を覚ましちゃうんだもの。 お姫様失格よ? それじゃ」

 いや、無視されているのは私の方である。

 瞬時に上品な笑顔へと切り替えられるのは、実に素晴しいことなのだが、非の打ちどころのない彼女のその笑みが却って怖い。

 国内ブランドの旅行鞄と、ターコイズブルーのキャリーバッグを携え、マミは見慣れたガラステーブルの方へ腰を落ち着けた。

 行儀の良い、実に絵になる正座姿。

 掃除をしている時の格好から着替えたらしく、カジュアル且つ品の良い、丈の長いワンピースを身に纏っていた。 初めて見る召し物だ。

「……可愛いわね、よく似合ってる」

「ありがと」

 短い返事。

 彼女は笑顔を固定したまま、態度は変わらず。 どうしたら、この状況を打開出来るだろうか?


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